校長の挨拶

校長の挨拶

久保校長

埼玉県立吉川美南高等学校長
久保健丸

 本校のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。このホームページが、本校に入学を希望する中学生や保護者の皆様、また多くの県民の皆様にとって、本校の仕組みや魅力をわかっていただくためにお役に立てれば幸いです。

 本校は、平成25年に当時の吉川高校(全日制課程、定時制課程)と草加高校(定時制課程)を統合して、全日制総合学科、Ⅰ部定時制総合学科、Ⅱ部定時制総合学科の新しいスタイルの高校として開設されました。

 校是「不屈の精神」を基に、知性と教養を身に付け、社会に貢献できる品格ある生徒を育成し、地域から愛され信頼され期待される学校を目指す学校像として掲げ、総合学科の特色を生かして幅広い選択科目の中から自分に合ったものを選ぶことができる、きめ細やかな教育に取り組んでいます。

 現在、令和4年度から始まる新教育課程の実施に向けて、総合学科の特色を最大限に生かせるよう、万全の体制を整えています。また、生徒一人一人の能力を伸ばすため、本校独自の少人数クラス編成を実施するとともに、東京大学CoREFとの連携による「未来を拓く『学び』プロジェクト」を推進し、ジグソー法によるアクティブラーニングをはじめとする多様な授業を展開しています。

 4月当初の始業式、入学式では、生徒の皆さんに「無理かと思われることでも、少しばかり背伸びをして挑戦すること」について話しました。自分自身の限界を勝手に決めず、怖がらずにチャレンジをし、未知の自分に出会ってみてほしいと思います。

 生徒・教職員の健康と安全を最優先に、吉川美南高校の学校経営に邁進していく所存です。今後とも変わらぬ御支援と御協力をお願いいたします。

令和5年4月

 

校長室より

令和4年度 修了式 校長講話

  皆さん、おはようございます。今年度、4月に皆さんに会ってから、あっという間に1年間が過ぎてしまいました。その間、新型コロナウイルスの感染拡大の第7波と第8波に見まわれ、さまざまな制限のもとでの学校生活になりましたが、多くの学校行事や部活動の大会などは、感染防止対策を徹底しながら実施することができました。 

 現在は感染者数もだいぶ減ってきたようで、3月17日付で、「新学期からは学校教育活動にあたって、マスクの着用を求めないことを基本とすること」という県からの通知が来ました。ただし油断は禁物です。この通知では、「登下校時に混雑した電車やバスを利用する場合などでは、マスクの着用が推奨されることを踏まえて対応すること」や、「感染不安によってマスクの着用を希望したり、健康上の理由でマスクを着用できない人もいることから、学校からマスクの着脱を強いることがないようにすること」も含まれています。その他にも、いろいろな 注意すべきことがあるので、のちほど配布されるプリントを良く読んで対応してください。また、「毎日の健康観察」とまでは行かなくても、自分自身の健康には常に注意を払って生活をしてください。新型コロナウイルスが、「ゼロ」になったわけではないので、自分自身の病気であったり、家族に高齢の方や持病のある方がいる場合には、マスクを着け続ける必要がある人もいるかと思います。マスクをしていることで決して差別をしたり、からかったりすることは絶対にしないこと、そして自分の周りにいる人を思いやり、人の気持ちを察してください。4月からの新生活をどれだけスムーズに始められるか、皆さんの真価が問われています。ぜひ新年度のスタートに向けて、しっかりと準備をして臨んでください。

  さて、私からは、今日も3点、お話しをしたいと思います。まず一つ目ですが、2週間前、皆さんの先輩である3年次生「173名」が本校を卒業し、新たな世界に羽ばたいていきました。新型コロナの影響で卒業式に参列できなかった在校生の皆さんに、私の方から、卒業式で先輩たちに送った私からのメッセージの一部を紹介したいと思います。

 「成功と失敗」についてこんな話をしました。日本の自動車メーカーのひとつ「ホンダ」の創業者である「本田宗一郎」さんが、かつてこんなことを言っています。それは「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて、本当に気の毒に思う。また、成功とは、あなたの仕事のほんの1%にあたるものだが、それは失敗と呼ばれる99%のものがあって初めて生まれてくるものである。」というものです。本田宗一郎さんは、自分自身が技術者でもあり、初めはオートバイの製造を行い、のちに四輪自動車の製造を始めました。数々の世界的なレースに挑戦し、特に自動車レースの最高峰であるF1グランプリにも参戦して、「ホンダF1」が世界チャンピオンに輝いたこともありました。私は本田さんのこの言葉を聞いて「人の人生というものは、本当に試行錯誤、失敗と成功の繰り返しであり、また、そのほとんどは失敗である」と改めて気づかされました。

 人はどちらかというと、なるべく失敗しないように、安全・安定を求めがちです。実際の社会では失敗することを恐れて、挑戦をしないことがけっこう多いと思います。しかし、皆さんの未来は、これからいくらでも、自分で切り拓ける可能性がある未来です。何事も失敗を恐れず、まずは挑戦する気持ちを持つこと、また、失敗したとしても次につながる失敗として、そこから得られるものが多いということを覚えていてほしいと思います。・・・・・と言うものでした。皆さんもぜひ、チャレンジ精神を大切にしてください。

 続いて二つ目ですが、この一年を振り返って、コロナ後のことについていろいろと考えてみました。マスク生活が長く続いたこと、そしてスマホなどの使用によって、人と直接会話することが減ってしまったことなど、コミュニケーションに関しての課題があると思っています。皆さんには、自分の言葉で人に説明をしたり伝えたりする力や、人の話をしっかり聞いて理解する力を磨いてほしいと思っています。

 今年度も学校の内外でインスタをはじめとするSNS上でのトラブルが何件かありましたが、結局は「コミュニケーションの取り方や周囲への気配りの仕方」をもっと高めることでトラブルにならなかったのではないかと思っています。ぜひとも皆さんには、人を思いやり、人にやさしくできる人になってほしいと思います。そして、言葉の選び方などについては、いろいろな機会に学んでほしいと思います。その第一歩が授業になるので、一つ一つの授業を大切にして、学ぶ姿勢を持ち続けてください。

 三つ目は、今年度、校長として皆さんに言い続けたこと。それは、本校の校是である「不屈の精神 ~ 何事も簡単にあきらめずに、粘り強く努力し続けること ~ 」を、大切にしてほしいということです。「不屈の精神」、少し堅苦しい言葉ですが、令和の時代の今だからこそ、忘れずにいてほしいと思います。

 2年次生の皆さんにとっては、進学や就職の準備がいよいよ本格的に始まります。自分自身の将来を決定する、とても重要な最終年次になります。心配や不安があったら、先生方や保護者の皆さんとよく話をして、「不屈の精神」の下、一歩ずつゴールに向かって進んでください。1年次生の皆さんにとっては、学校の中心となる年次として、活躍を期待しています。ボーっとしていると、1年なんてあっという間に終わってしまいます。新しい年度は「何事にもチャレンジをする」ことを大切にし、「不屈の精神」で自分自身の将来について試行錯誤し、苦しみながらも、良い結果が出るように努力をし続けてください。もう、きっと「コロナだから」は通用しなくなります。待ったなしで何事にもチャレンジしてみてください。皆さんの積極的な活動を期待しています。 

 いろいろとお話ししましたが、とにかく新年度、新学期の学校生活を充実させていけるよう、健康第一で過ごしてください。新年度が皆さんにとって、飛躍の年になることを期待しています。

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令和4年度 3学期始業式 校長講話

 皆さん、あけましておめでとうございます。校長の高松です。

いよいよ新年、3学期になりました。皆さんには、今年1年、健康で過ごすことと、少しでもたくさんの幸せと充実した時間が過ごせるよう、お祈りいたします。  

 さて、2023年、令和5年の初めは、目標を立てることについて話したいと思います。皆さんは、今年、初詣には行ったでしょうか。現代の日本の曖昧さに通じるところがあるので、私自身は特にこだわりはありませんが、初詣に行くのは「神社」でしょうか、それとも「お寺」でしょうか。場所には特に正解はありませんが、この「初詣」、一説によると、昨年NHKの大河ドラマでも話題になった「源頼朝」が元日に鎌倉の鶴岡八幡に参拝したことが、初詣が広まるきっかけとなったとも言われています。また、そもそもこの習慣が広く日本の社会に根付いたのは、明治時代の中ごろに、当時の鉄道会社がキャンペーンを行い、お客さんがたくさんほしいという理由で、遠くの有名な神社に初詣をする風習を作り出した、とも言われています。そう思うと、わざわざ遠くの有名な寺社に行くことはないのかな、とも思ってしまいます。

 話を戻しますが、初詣に行った人は、そこで去年一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈ったりすることが多いと思います。このような改まった気持ちになるのも、やはり新年早々という特別な時だからだと思います。皆、明るい希望をもって、自分の目標を立て、その願いが叶うよう、ほぼすべての人が前向きになり、あきらめないで、粘り強く努力することを考えるのではないでしょうか。つまり本校の校是である「不屈の精神」がここにもあると思います。皆さんには、年のはじめだけではなく、いつでも思い出してもらいたい「不屈の精神」です。ぜひとも、今年の皆さんの生活のいたるところでこの言葉を思い出し、しっかりと目標を立て、希望を持つことの大切さや、頑張る姿勢の大切さを再確認してほしいと思います。

 二つ目ですが、皆さんはこんな言葉を聞いて、ピンとくるでしょうか。ほんの一例ですが、「円安」、「インフレ」、「増税」、「ウクライナ戦争」、「フェイクニュース」など。これらはよくニュースなどで聞く言葉ですが、皆さんには、こうした世の中の出来事などをもっともっと幅広く知ってほしい、と思っています。

 実は、昨年、何人かの3年次の生徒と進路活動としての「面接練習」を行いました。それぞれ会社や学校のことを調べて、一生懸命練習に臨んでいました。そこでは、大人との会話が苦手な人も多くいるように感じました。ちょっと話題を変えて聞いてみると、どんな話をしていいかわからずに、困ってしまい、固まってしまう生徒もいました。そうなってしまう原因のひとつに「いろいろな言葉や世の中の情報をあまり知らない」ということがあると思います。それは日常生活の中で、学校の勉強以外に、いろいろな知識や情報を身に付ける機会が少ないからだとも思っています。人との会話というものは、どれだけ世の中のいわゆる「常識」と言われることや、いま世界で何が起こっているかなどの「知識や情報」がその人のベースにあるかないかで、上手く行くか行かないかが、決まってしまう面が多分にあります。

 先程のよくニュースで聞く言葉ですが「昨年は円安になってたいへんだったなあ」と聞いて、全くその意味が分からない人もいるかと思います。ちょっとしたニュースなどの情報番組、またはネット情報などで、他の人との共通の話題が持てるかどうかで、皆さんが社会に出てから会話をする大人たちは、皆さんの「力量」、つまり「知識や情報の多さ」を判断します。そんなものが急に身に付くことはありませんから、ぜひ、日常の学校の勉強以外にも、ただ楽しいだけではない、それこそ「ちょっと難しいクイズ番組に出てくるような常識や情報」を持つことを意識してほしいと思います。「自分には関係ない」などと言っていると、社会に出たときに、いつの間にか職場や進学先の人たちから仲間外れのようになってしまうかもしれません。今年のやるべきことのひとつとして、「多くの知識と情報を獲得すること」について頑張ってみてください。ただし、ネットの情報だけを鵜吞みにするのは、とても危険です。昨年の「ウクライナ戦争」のことでも、多くの「フェイクニュース」が、世界中に出回っているのが現状のようです。ですから、テレビのニュースやバラエティ番組、新聞や雑誌など、いろいろなメディアの情報に接することをお勧めしたいと思います。

 三つ目の話ですが、昨年末から新型コロナの拡大とともに季節性インフルエンザの流行季に入りました。コロナについては終業式の時にも話しましたが、第8波に突入し、感染状況はまだまだ、楽観できるものではなく、医療機関の逼迫状況もあって予断を許しません。「オミクロン株」の特性として、ある程度重症化しづらいということもありますが、このオミクロン株に感染して亡くなった人は、デルタ株などの時をすでに上回っていますし、もしも自分が感染してしまえば1週間程度は休養をせざるをえなくなり、感染した人の中には、当然命を落としている人や、後遺症で悩んでいる人もいるようです。久しぶりに使う言葉ですが「密閉」・「密集」・「密接」のいわゆる「三密」を避け、マスクの着脱についてはメリハリをつけた対応をしてください。特に建物の中や電車・バスの中、人込みや会話をする場面では、その場に合わせてマスクをしっかり着用してください。 そして、学級閉鎖などで学校の教育活動を停滞させないためにも、毎日必ず健康観察を実施して、発熱や風邪症状等がある時には、登校はしないで学校に連絡をしてください。ウイルスを学校に持ち込まないことが大切です。協力をお願いします。

 最後になりますが、とにかく新年の出だしが大切です。そこで戸惑ったりしないように、十分な時間をかけて準備をし、いろいろな出来事に備えてください。何が起こるかわからない不安定な世の中だからこそ、「転ばぬ先の杖」が大切です。コロナ不安が完全になくならない世の中だからこそ、一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう。

それでは、今年も1年、よろしくお願いします。

 

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令和4年度 2学期終業式 校長講話

 皆さんおはようございます。いよいよ2学期も終わり冬休みになりますが、皆さんの今の心と身体の状態は健康でしょうか。

 先日サッカーのワールドカップが開催され、日本代表が予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進みましたが、テレビで観戦していて、とても大きな感動を与えてもらいました。見ていない人もいることは承知の上ですが、日本代表が、強豪のドイツやスペインを撃破した時は、とても興奮しました。また、日本代表の戦う姿を見て、いつも言っている本校の校是である、「不屈の精神・・・決してあきらめることなく、粘り強く努力を続けること」がすごく大切なことだなと感じた瞬間でした。

 さて、冬休みを迎えるにあたり皆さんに3点ほどお話をします。

 まずはやはりコロナの話からです。とうとう第8波に突入し、感染状況は拡大中という感じです。病院など医療機関でも、患者が多すぎて診察ができない事態になっているそうです。しかし、以前の「デルタ株」とは少し違って、今主流の「オミクロン株」は、比較的重症化しづらく、上手く共存していくしかない、とも思っています。国や県からは、どんな状況だったら感染しやすいか、という説明とともに、適切なマスクの着脱について、学校でも指導をするようにという要請が来ています。皆さんはもう高校生ですから、自分で判断する力はあると思いますが、基本的にはコロナウイルスは飛沫感染をするので、建物の外で人との距離がある場合は、マスクは原則不要。電車やバス内、人込みや会話をする場面では、その場に合わせてマスクをする必要がある、というものです。

 一方、建物の中などでは基本的にはまだマスクの着用が必要ですが、だいたい2メートルの距離があって、会話をほとんどしない場合にはマスクをはずしても良いとされています。ただし、相手の人の家庭内に高齢の方がいたり、持病があるなど、マスクが必要ではずせない人も必ずいますので、それについては十分な理解が必要です。

 コロナのせいで、人と人とのコミュニケーションが少なくなり、特に高校生にとっては、就職や進学の際の面接がうまく行かないなどの弊害も出てきています。感染防止に気をつけながらも、コミュニケーションの力をつけるとともに、場面に応じたメリハリのある、適切な行動をするように心がけてください。

 二つ目ですが、これは皆さんへの苦言になります。年末で、しかも明日はクリスマスというタイミングですがあえて「授業の受け方・授業規律」についてです。先日、2学期の成績会議が行われました。3年次生だけではありませんが、正直言って、このままだと他の人と一緒に卒業ができなくなりそうな人がけっこういました。その内の何人かは、授業態度が良くない人もいると聞いています。

 少し前に、授業観察として皆さんの教室などに行って、先生方の授業を見させてもらいました。多くの生徒は、一生懸命に、そして真剣に授業を受けていましたが、残念なこともありました。それは、全ての授業ではありませんが、授業中に寝てしまっている人が数人いた、ということです。その人たちは、授業中に寝てしまうことについて、どう思っているのか。まさか注意されなければ良いとか、人に迷惑はかけていないなどと、勘違いしている人はいないでしょうか。注意する手間がかかるだけでも、他の生徒の時間を奪うことになり、十分迷惑をかけています。高校の授業は、中学校までの義務教育とは違って、「履修と修得」が必要だということは、皆さん知っていると思います。もう少し分かりやすく言えば、授業にきちんと出席することが「履修」、そして授業内容を身に付けること、つまり最終的には成績が5段階評定で「1」、つまり「赤点」を取らないことが「修得」になります。授業中、教室にいるだけで寝てしまっている人、授業中に先生の話を聞かずにしゃべっている人など、その授業に出席して、授業内容を身に付けようとする姿勢がなければ、意味のないものになってしまいます。

 このことに身に覚えがあったり、授業に集中できていない人は、3学期からは「授業にはきちんと出席して、授業内容を理解して、身に付けよう」といった意欲をもって、高校生として当たり前のことをしっかりやってください。ここは中学校ではなく高校です。あとで、授業態度が悪かったから「赤点」になった、などとならないよう注意をすることです。

 三つ目ですが、「ストレスとの付き合い方とコミュニケーション」についてです。先日、小・中学生の不登校が過去最高に増えているという報道がありました。約3年続いているコロナ禍もその原因の一つとして挙げられていますが、現代の社会では、子どもから大人まで何らかのストレスを感じている人たちがたくさんいるということは、間違いないと思います。人は悩みやストレスを感じたとき、どうしても一人で抱え込みがちです。人の内面的なものですから特効薬はありませんが、誰かに相談したり、または話をするだけでも少し気が楽になったりするものです。とにかくストレスを必要以上に抱え込まないようにしてください。

 また、4月当初から言い続けている、「コミュニケーションと挨拶」についてですが、上手くできているでしょうか。校内でも「SNSのやり取りも含めた人間関係のトラブル」は毎年のように報告を受けています。また、寒くなったからでしょうか、以前に比べると「挨拶を返してくれる生徒」が少なくなったような気がします。

 コミュニケーション力をつけることが、皆さんの成長のために絶対に必要です。まずはその第一歩として「みんなが挨拶できる学校」を目指して、学校全体で取り組んでいきましょう。

 最後になりますが、2022年を振り返って、頑張った人もたくさんいるはずです。成績が上がった人、よく頑張りました。部活動や学校行事などで活躍した人、本当に素晴らしいです。一生懸命努力したことは絶対に自分の将来に役立ちますから、これからも一歩一歩確実に前に進んでいってください。ただ冬休みで、年末年始ですから、少し心と体を休めて、リフレッシュして、新学期を迎えてほしいと思います。

 それでは、来年1月10日には、皆さんの元気な顔を見せてください。

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安心・安全・充実の「あかね祭」を成功させよう!  9月7日 開会式 校長メッセージ

 皆さん、お早うございます。校長の高松です。いつもならリモートの時は2メートル以上の間隔をあけてマスクを外して話していますが、今日はこの場に生徒会の生徒等が多数いますので、念のためマスクをしたままで話をします。

 さて、いよいよこれから「あかね祭」が始まります。昨年同様コロナ禍での開催になりますが、感染防止対策を徹底した上で準備活動や当日の企画を行ってください。いろいろな制限がある中ですが、生徒会や文実の皆さん、放送部の皆さん。これまでの準備本当にありがとうございます。ぜひ高校生活の最大のイベントと言ってもいい「あかね祭」を参加団体すべての人たちの協力で成功させてください。

 この「あかね祭」で皆さんに期待することはひとつ、それは「コミュニケーション力の発揮」です。4月からずっと言い続けていますが、挨拶をしてくれる生徒が増えてきたように思います。学校行事など普段とは違う環境におかれた時こそ、自分の殻を破って、たくさんの人と言葉を交わし、相談、協力して、良いものを作り上げてほしいと思います。

 3年次生にとっては、進路活動で忙しいこの時期には、いろいろなプレッシャーがあって、不安になったり、イライラしたりしてしまうかもしれません。そんな時こそ「仲間」の存在が大切になります。

一人で悩んだりせず、たくさんのコミュニケーションを取って、充実した時間にしてください。

 2年次生にとっては、2回目の「あかね祭」です。昨年度は先輩のパワーに負けていたかもしれませんが、今年は2年次が中心になり、「あかね祭」を盛り上げてください。そのためにも、誰かに任せきりにするのではなく、クラスや部活動内でのコミュニケーションが大切です。ぜひ昨年を上回る企画を期待しています。

 1年次生にとっては初めての高校の文化祭です。何をすれば楽しいか、わからないかもしれませんが、とにかく自分から動くこと、自分から話しかけること、そして自分たちで楽しもうと思って一歩を踏み出してみることが大切です。何もしないで楽しいことなどやってくるわけがありません。自分のペースで構わないので、コミュニケーションを取り、高校生としての新しい自分を発見してください。

 最後にみなさんにお願いです。どうしても「祭り」ですから気が緩みがちになります。今後の学校行事を続けていくためにも、第一に感染防止対策をとにかく忘れないでください。そして、人とのコミュニケーションを大切にして、人を傷つけたりすることがない「あかね祭」にしてください。もしも誰かとトラブルになったり、悩んでしまった時には、遠慮なく年次の先生や相談員の先生など、大人を頼ってください。とにかく、今年の「あかね祭」は、安心・安全最優先でお願いします。

 では、皆さん一緒に「あかね祭」を成功させましょう。

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令和4年度 2学期始業式 校長講話

 いよいよ夏休みも終わり、今日から2学期です。今日登校している皆さんは、発熱などもなく健康状態は万全だと思いますが、この夏休み中に新型コロナ感染者数が過去最高を記録するなど、第7波の終息はまだ見えてきません。学校が始まったら感染者数が増加した、などと言われないように、感染防止対策の徹底をしてください。また、今年の夏は天候の面でも猛暑日が連続したり、地域によっては大雨の被害が出たりして、自分たちの意思ではどうにもできないこともたくさんありました。しかし、そんな状況であっても時は進んでいきます。夏休み明けの学校生活をスムーズに過ごすためにも、自ら考え、工夫をする2学期にしてほしいと思います。

 さて、今日もまた3つほどお話をしたいと思います。一つ目は「命の大切さと平和」についてです。外国の話になりますが、ロシアがウクライナに軍事侵攻をはじめて、すでに半年が過ぎました。(2/24~)初めの頃はマスコミやSNSなどでも、たくさんの情報が飛び交っていましたが、最近ではその情報を聞かない日もあるようになりました。しかし現実には、未だにミサイルが撃ち込まれ、子どもを含む多くの人が命を落としている状況です。1学期の終業式では「命の大切さ」についての話をしましたが、他国では今も、自分の意思に反して武力行使によって命を失っている人がいること、そしてその中には多くの子供たちがいるということを知っていてほしいと思います。一方、日本では今年で戦後77年を迎えましたが、皆さんは8月15日や8月6日、8月9日がどんな日なのか知っているでしょうか。ウクライナのことと比べるべきではないかもしれませんが、かつて皆さんが住むこの日本でも戦争で命を落とす人がたくさんいました。いろいろなアンケートなどの結果を見ると、先ほど言った日の8月15日が終戦の日で、8月6日が広島、9日が長崎への原子爆弾投下の日ということを知らない人がいて、ましてや今ではとても仲が良く、友好的な「アメリカ」と「日本」が戦争をしたこと自体を知らない、などという人もいるようです。皆さんには「昔のことは知らない」とか、「自分には関係ない」というのではなく、歴史を知り、平和な時代が続くことがいかに大切か、その平和のもとで「命」が守られているということも含めて、「命の大切さ」について再認識してほしいと思います。二度と戦争などが起こって、毎日のように人が亡くなる世の中にはなってほしくありません。授業などを通してでも、ぜひ関心を持ってもらい「平和な世の中と命の大切さ」について考えてほしいと思います。

 次に、二つ目の話ですが、1学期の終業式で野球のイチローさんの話題の中で「人が成長する」ということについて話しましたが、この夏休みの期間、皆さんは成長することができたでしょうか。自分の成長を自分で感じるのは難しいかもしれません。そんな人は保護者の方や皆さんの友人に尋ねてみてください。部活動でも勉強でも、趣味のことでも何でも構いません。この40日間、自分が何をしていたかを振り返り、自分が成長したな、と思う人は、さらに高い目標を目指してください。また、成長できなかったと思った人も、あきらめたり、面倒くさがったりするのではなく、この2学期のスタートから、少しずつでも良いので再チャレンジしてみてください。学校行事などが沢山ある長い2学期はどうしても中だるみをしてしまいがちです。今一度、自分の健康や生活習慣、学校のルールが守れているかなど、見つめ直してほしいと思います。そして、そろそろ皆さんの記憶にも残るようになったのではないかと思いますが、本校の校是(創設期の目標)である「不屈の精神」を忘れずに、何事もあきらめず、粘り強く頑張ってください。ちなみに、これから就職のための面接や推薦入学の面接等に臨む卒業年次の皆さんは、この「校是・不屈の精神」を上手く使えば自分のPRにも役立つかもしれませんので、ちょっと考えてみてください。

 三つ目です。皆さんに4月から言い続けている「コミュニケーション力と挨拶」についてです。2学期は先ほども言ったように文化祭をはじめ、いくつかの学校行事が予定されています。それぞれの行事には皆さんの成長を促す”きっかけ”になることが数えきれないほどあります。沢山の人との関わりを持ちながら、クラス内で協力したり、リーダーシップを発揮できる場面などを、大切にしてください。また、先生方とのコミュニケーションも大切です。特に、学校のルールをしっかり守るということについては、真面目にやっている人が損をしているようでは困ります。先生方の話はしっかり聞き、真摯に受け止め、本校生としての自覚を持ってください。先生方がもっと授業や部活動や学校行事など、皆さんの成長のために向き合う時間と労力をもっとうまく使えるように、学校全体で取り組んでいきます。皆さんも何か指示や注意を受けたりした時には、きちんとコミュニケーションを取れるように、そして、特に人の話をよく聞くことを心がけてください。このような力をつけることが、皆さんの将来を切り開く第1歩になるはずです。社会に出てから、困らないように、そして社会で通用するように、今のうちに身に付けてほしいと思います。

 最後になりますが、生徒の皆さん。今の自分に決して満足をしないでください。そして「人は変われます!」この言葉を強く意識してください。そして本校の校是である「不屈の精神」を忘れずに、あきらめない粘り強い人になってください。以上で私からの話は終わりにします。自分で考え工夫する2学期となるよう、いろいろなことにチャレンジしてみましょう。

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